私が初めて読んだのは小学校3、4年生の頃でした。
年の少し離れた末の弟のお気に入りの一冊で、何度も読まされたからです。
夜中に遊んでいた女の子がおばけの世界に連れて行かれちゃうお話なので、最初読んだ時には「小さい子向けの絵本なのにこんなに怖くて良いの?」と子供ながらに感じたのを覚えています。
でも、弟は怖そうな顔で聞いているくせに何度も何度も持って来ました。
物語は怖くても、その後の「まだおばけの時間じゃないよ。まだおばけは来ないよ。夜中に遊ぶ子の所にしか来ないから、○○くんは大丈夫だよ。」等という大好きな人の言葉で一気に安心できるのだろうと今は感じます。
そして、結婚し、子供が生まれ、夜、子供が時間になっても中々寝てくれずに困った時、すぐに思い出して購入しました。
息子も弟と同じで怖そうな顔で聞くものの何度も何度も読まされました。
後に、花火大会などの為に暗くなってから外出することがある度に「ねぇ?まだおばけの時間じゃない?大丈夫?」と何度も確認するという副作用はありましたが、こちらの絵本で夜更かしせずに寝る習慣づけができたと思っています。
現在、2歳の下の子も同じようにこの絵本ばかりを「読んで!」と持って来た時期があります。
怖い、けれども、小さな子は何故か魅了されてしまう絵本のようです。
読み終えた後は、しっかり安心させてあげてください。