動物ものが好きな息子が選んだ本です。
ほこりの中に小さい人が住んでいるといって、ほこりの中の村を守ろうとする象の姿は、痛々しいほどです。
あまりにも回りに理解されず、不当な扱いを受けてしまうので、読んでいて、この先どうなってしまうのかと心配になりました。
たったひとりのなまけものがいたせいで、小さい人たちの声が動物たちに届かず、その一人が協力したおかげで、動物たちに声が届く、という話の展開は、どんな弱いもの同士でも、一人残らずみんなで協力することによって障害を乗り越えていけると教えているようです。
優しい象が、最後まで暴力的な手段に訴えなかったのも、読んでいて切ないけれども、教訓のような内容だと思いました。