絵本ナビで見かけて以来、購入して読んでみようと思った本です。
私は、一度読んだだけで涙が止まりませんでした。
人によって感じ方はそれぞれでしょうが、この本はまったく私のお話だったのです。
私事ですが息子が入学して一年間、親も子も初めての学校生活…
今まで元気で個性的な子と思っていた息子が悪魔に思えたこともある位、このお話のできごとがそのまま私の家庭にもありました。
先生からのたびたびの電話に、子どもの気持ちを第一に考える余裕もなく、発達障害?ストレス性障害?と悩んだ一年でした。
担任の先生や相談員の先生に「とにかく褒めてあげましょう」と言われながらもどうしてもいけないこと、できないことばかりに目が行ってしまう…。
そんな時に出会ったこの本は、ほめてあげることの大切さ、改めて感じる子どもへのいとおしい気持ちが、すっと、しかも直撃で入ってきた本です。
1、2年の課題図書にもなっていますが、私の場合、逃げるようですが親として恥ずかしく、まだまだ子どもとは一緒には読めそうにありません。
「おこだでませんように」…私の息子は同じように感じているかわかりませんが、せつないすなおなこの「ぼく」の気持ち、しっかりと受け止めたい、と思いました。