久々にお互い照れながら、息子が寝る前に絵本を読みました。このごろは、『アインシュタイン』などの伝記物や『三国志』を自分で読んでいますが、彼のリアクションが楽しみで読みました。
ちいさな胸の内の何とも切ない思いが、よく伝わってきました。
どの子もみんな“よいこ”でありたいんですよね。周りの人にほほえんでもらいたいんですよね。
さて、わが息子はというと、はじめ私の下手な関西弁に笑っていましたが、過去に、いや今でも共感できる事があったのか、随分神妙な面持ちで聞いてくれました。後半の部分では、くるりと私に背中を向けたくらいにして。私も、涙を抑えて読みました。
「あとがき」を見て、くすのき先生の子どもに対する温かい視線とその視線の高さ(子どもと同じ)に、この作品の完成度の高さがあるのだと思います。
石井聖岳先生の絵がとてもマッチしていました。読み進められるとこの表紙の意味が分かると思います。
とても良い作品でした。「子どもの思い」に気づけるように私の本棚に置いておきます。