「いやだ」と言っているルルちゃんの顔は、
駄々っ子そのもの。
なんでもかんでも、「いやだ」と言う時期って、
どこの子にもあるものだ。
わかっていても、
ほとほとイヤになる親の気持ちも、よ〜くわかる。
ルルちゃんと、ルルちゃんのお母さんは、
ぴったり自分達親子にあてはまるのでは・・・・。
そんな、等身大の親子の姿が浮かび上がってくる感じがいい。
明るく、温かく、ユーモアを交えて描かれているので、
親の方のいやな気分も素っ飛んで、
『まァ・・・仕方ないか・・・どこの子の同じ』
と、前向きになれそうだ。
反抗期は成長の証・・・そんな事は百も承知でも、
日々の生活の中で、『このォ〜。』って思う事は山ほど・・・。
そんな時、せな けいこさんの
「いやだ いやだ」の絵本シリーズや、
「あーん あん」の絵本シリーズを読むと、
ふっと、原点に戻れるから不思議だ。
やはり、同じおかあさんのつくった絵本の強みだろうか。