いつも仕事、仕事で忙しいお父さん。そんなお父さんを陰から見つめるハナの寂しげな後姿。こういう思いをしている子が、きっとたくさんいるんだろうな、と思うと、胸が痛みます。
幸い、我が家では、娘の誕生を機に、娘との時間を何よりも大切にしようと話し合い、パパは自宅勤務の道を選択しました。お陰で、娘が歩き始める前から、公園やプールにも毎日パパに連れて行ってもらっていましたが、「いそがしいから、いまは、だめ。」は、私のセリフ・・・耳が痛いです。
娘が好きなのは、「まよなかって、ふしぎなことが おきるでしょう」のページ。ぐぐーんと大きくなったぬいぐるみのゴリラに、人形の髪も逆立ってしまいます。
みんなが寝静まった後、♪おもちゃのチャチャチャ♪の世界が、毎晩繰り広げられていると信じている娘ですが、こんなに大きくなってしまったら、ハナでなくてもびっくりですよね。
翌朝、「これから どうぶつえんに いくなんて、どうかな?」と誘ってくれたたお父さん。
娘は、「なんで(昨夜の出来事を)お父さんに話さなかったの?」と聞いた後、「きっとお父さんが悲しむと思ったからだよ。お父さんがせっかく行こうって言ってくれたのに、もうゴリラさんといっしょに行ってきちゃった、って言ったら、お父さんがかわいそうでしょ。」と、お父さんのことを思いやりながら、ハナの気持ちになって話していました。
娘自身、日常の中でも、そんなふうに気遣いながら、いろんなことを我慢したり、親を喜ばせてあげようと、楽しいことを考え出したりしているんだろうなと、娘の成長を実感しました。