はらっぱにはえているどんぐりの木。
最初は、みんなに、自分のどんぐりを食べてほしいと思っていたのに...
「まずくて食べられない。」
そのリスの一言で、すっかり自信を喪失してしまい、心を閉ざしてしまいます。
でも、1匹のりすとの出会いが、どんぐりのその後をかえることに...
自分を信じてくれる人がいるということの心強さってありますよね。
「どんぐりをつけようが、つけまいが、私はあんたが好きなのよ。」
リスの言ったその言葉は、どんぐりにとって、どれだけ勇気づけられたか...
役にたつとか、たたないとか、利用価値があるとかないとかではなく、ただ、「あなたが好きだ」という言葉。
そして、好きだと言ってくれたりすさんに、何かおかえしをしたいと思うどんぐりの木の気持ち。
思いやりとか、人を思うやさしさって、こういうところから生まれてくるんだよね。
友達って大切だよ、そう教えてくれる絵本です。