すっかり涼しくなってきたので、秋の季節感のある本をと思い、試し読みさせていただきました。
「どんぐりかいぎ」「まいごのどんぐり」など、どんぐりをテーマにしたお話は、なぜか良作が多い気がします。このお話も間違いなく良作です!
かつて、りすたちに実が「まずい」と言われたどんぐりの木は、それから木に実をつけなくなります。それ以後ひねくれ者として暮らしていたどんぐりの木ですが、その木に住むようになった一匹のリスとの出会いから気持ちが少しずつほぐれていきます。とても素敵なお話でした。
心が解き放たれる時って、ほんの些細なきっかけなのかもしれません。頑なになるときも同じですね。
難しい時期に差し掛かってる子供たちとも、些細な言葉の行き違いがあります。親の私の在り方に置き換えて考えてしまいました。
字も読みやすく絵も素敵で、この本が欲しくなりました。