作者の実話というから、驚きです。
かごの中で飼われているインコは、一羽で静かに暮らしていたのですが、
ある日、一羽のすずめがかごの中に入り込み、インコのえさを食べ始めたのです。
インコは寛大にも「ゆっくり食べな!」と見逃すのですが、
すずめは、次の日も、今度はお仲間も連れてやってくるのです!
最初は丁重にあいさつしていたすずめですが、どんどん増えていく仲間に紛れて、
すずめたちはしたい放題、ついには、インコもがまんできずに追い払うと言う訳です。
でも、一人ぼっちは、それでそれで寂しいのですね。
そしてラスト、悩ましい課題を残しての余韻です。
かごの中にすずめがぎっしり、の光景は圧巻です。
実話だけにリアリティがあります。
この顛末、気になります。