絵本のブログで紹介されていたのを読み、子供の頃飼っていたラブラドール、スノーを思い出して「げんきでね」を手にとりました。
愛犬ラブとの別れを悲しむジェイが、最後は笑顔でラブを雲の上に見送る話ですが、この中で、ジェイが「ああ、ラブにもママとパパがいるんだ」と気がつくページがあり、はっとしました。
生き物のすべてにママとパパがいるんですよね。でも人間の勝手で離れ離れにされてしまう動物たち。
ラブが雲の上で楽しそうに遊ぶ動物たちを見て、「あの子はサーカスにいて、あの子は動物園にいたのよ」ってジェイに教えるページがあるのですが、なんだか切なくなってしまいました。
ラブはパパやママと離れても、「みんなの笑顔に囲まれて幸せだった」といい、「今までありがとう」とジェイに伝えます。
私は本を読んだ後、自分に問いかけました。果たして、スノーは私たちと暮らして幸せだったのかな。スノーも果たして「ありがとう」っていってくれたのかな、と。
「げんきでね」は「死と向き合う」テーマと書いてありますが、私にとっては、「生と向き合う」といったほうが適当なのではと思いました。生き物の命を大切にすること。責任をもって最後までお世話をすること。そして、家族になってあげること。
ペットを飼う上での基本的な心がけを思い出させるようなそんな絵本です。子供がもうちょっと大きくなったら、しっかりと読み聞かせをしたいなと思っています。