「うさぎのくれたバレエシューズ」と同じ安房直子と南塚直子のコンビ作品です。
森の中の古い病院。お医者さんも看護婦さんである奥さんも年をとってしまい新しい看護婦さんを募集します。
やって来た若い看護婦さんは、お医者さんが助けたことがあるうぐいすでした。
うそみたいなお話なのですが、安房直子の作品だと、作り物の部分が、まるで本当のように思えます。お医者さんもうぐいすと知りながら、働いてもらいます。
病気だった奥さんも、うぐいす少女のおかげで元気を取り戻します。
何となく、「つるの恩返し」風のお話。
うぐいすと人間との間に心の交流がある美しいお話だと思いました。
安房直子作品は、学生時代から好きでした。最近、すでに亡くなってしまっていたことを知り、もう一度読み返しています。描写が美しいところも気に入っています。