この本は「わすれられないおくりもの」のアナグマさんシリーズの第3弾です。
ストーリーは、アナグマさんがなんだかふさぎ込んでいます。お友達のモグラさん遊びにいっても「あっちへいってくれ!」偉い剣幕。しかも、僕はつかれてしまってうんざりなんだ、と暗い顔。みんなが気遣っても「帰ってくれ!」とけんもほろろです。そこで、モグラさんは一計を案じます。アナグマさんのために表彰式パーティーを計画し、アナグマさんに「君なら絶対受賞するよ!」と声をかけて誘い出します。いろいろな人がいろいろな部門で表彰され、そして最後にアナグマさんが表彰台に。
人はとにかく誰かに愛されている、誰かに必要とされている、ということを確認したいものなんだ、ということを教えてくれる本です。
「わすれられないおくりもの」では、いなくなってしまうアナグマさんが、どんなに森のみんなに愛されていたか、そして、何よりもいつも強い人ではなかったことを教えてくれる本です。
今の世の中、ふさぎ込んでいる友人はたくさんいます。そんなときにこの本を思い出して、声をかける勇気を持ちたいと私は思いました。