おねえさんと暮らすかみさまの子ども、ちいさな男の子のオキクルミが、行く先で鮭や鹿に出会います。
そこに、あくまの子どもがやってきて、川や大地に毒矢を放ち、鮭や鹿が毒にあたり苦しむのを見て笑い転げるのです。
それを見て怒ったオキクルミは……
保育園の行事の取り組みで、年長さんがオキクルミのお話を元に劇をしたり、みんなでアイヌの歌や遊びをしたりしています。
保育園で長時間子どもたちや先生方と共に過ごす子どもには、同じ大地を生きる動物たちへの思いが、仲間への思いという感覚でわかるようです。
いわば勧善懲悪のお話にも見えますが、子どもなりの正義感は、このような言い伝えを再話した絵本を通すことで、より力強い、生きる力になるものとして伝えられ育つことができるんだなあと思いました。