年取ったネコと迷子のクジラの遭遇。
海の上の話なので、不思議な感じがしましたが、とても素晴らしい設定だと思います。
迷子のクジラは、親からはぐれて気弱になっていました。
船から投げ出されたネコは、クジラの子どもに助けられましたが 、海の上では生きていけません。
子どもだからと襲ってきたシャチから、クジラを守ったのは、ネコが長年の経験から身につけた知恵でした。
ネコは、また目的地にたどり着くため、方角を知ることもできました。
ネコとクジラのやりとりのユーモラスと、危機を乗り越えるスリル感が、みやざきひろかずさんのゆったりした絵で、とても味わいのある作品になっています。