娘の幼稚園2−3歳児クラスの定番でした。図書館には大きなポスターが額に入ってはってあります。お友達の家に行くと必ずというほどこの本を見かけます。いったい世界中のどれくらいの子どもが読んだのでしょう。
あおむしが蝶になるまでのお話ですが、その成長の過程を教えるだけでなく、曜日のなまえを覚えたり、1から5までの数の練習にもなります。土曜日はジャンクフードばかり食べて(我家の娘とおなじ)おなかが痛くなり、日曜日は葉っぱを食べてもとどおり、でもなぜか深いメッセージが込められているような気がするのは深読みしすぎでしょうか。
日本語も見事です。「はらぺこあおむし」と簡単そうな題名ですが、かなり練られている気がします。「それでもおなかはぺっこぺこ」というセンテンスもすばらしい。他の翻訳をなにかで目にしましたが、これにはかなわないように思いました。フランス語版では「穴あけあおむし」という題になっていました。もしかしたらはらぺこというぴったりのことばがフランス語にはないのかもしれませんね。