レトロな感じの漂う絵で、動物たちがミシンを使っていろいろ不思議なものを縫い上げます。
わら半紙かボール紙を思わせるようなベージュ色の背景に描き出される絵が、どことなくユーモラスで、読み終わってからも何度も、ページをめくって絵を見てしまいました。
野原にあるミシンの絵からは、ポカポカとした太陽の暖かさを感じます。
たとえば、うさぎの縫い上げたものはバイオリン。毎ページ思わぬ物が縫い出され、何ができるのかは全く想像できませんでした。
よく絵を見直すと、次に出てくる動物が、隠れて待っていました。細部にこだわりがある絵が好きなので、私が気に入りました。
派手さはないのですが、後をひく作品です。