この本は私のお気に入りの一冊になりました。
エリックカールさんお得意の色鮮やかなコラージュも、とっても素敵ですが、なんといっても、山がことりをすきになり、長い間会えないことに涙をながすところに心動かされます。
何十年も何百年も月日が経つ中で、継続することのすごさを知ります。山が最後の最後で希望を捨てずにあきらめなかったこと、ことりが毎年山のところに訪れ続ける愛情。双方の愛が最後の奇跡を生んだのだなぁと思います。
山に川ができたのは、山が悲しくて涙を出したから。こんな風なストーリーが、それぞれの山にあったら素敵ですね。
大人向けですが、静かに、心に響くお話です。