絵だけの絵本です。舞台はアフリカの大地と思われる所です。
雨が降り出し、人は大きな葉を傘代わりに。
そして、水を蓄えることに精を出す。
枯れ果てていた川は大河となり流れ、人も動物も水に恵まれる。
植物は育ち田畑は潤い、まさに水のお陰で活き活きとし、
万物がその水の恩恵を享受する。
そして、人はその水の流れに乗って大海へ旅立つ。
これが私が感じ取ったストーリーですが、スケールの大きな話で、
まさに感性で読む絵本だと思います。
対象は3ヶ月からとなっていますが、このシリーズの中では
一番難しいかな?と正直なところ、思います。
でも、とても想像力をかき立てられる絵本で、2・3歳くらいの
じっと座っていられるお子さんなら、ママが作り出してくれる
ストーリーにきっと目を見張ることでしょう。
でも、ママは結構大変かもしれません!
そして、もっと大きくなって自分で話を作れるようになったら、
どんな話を聞かせてくれるのか、そんな楽しみ方の出来る絵本です。
シリーズの『リズム』に続き、またアフリカ色が濃いので、
この作者の真砂秀朗さんって何者だろう?と思わず調べてしまいました。
最後に人が行き着いた大海で、水の行きつく所が、
海上に浮かぶ入道雲と虹という終わり方も素敵だと思いました。
また、レインボウブックスにもかけているのかな?