深読みすると、アナグマさんにとってはとても深刻な問題に思えるお話です。
黒と白のツートンカラーのアナグマさんは、「シロクロの存在」なのか、「クロシロの存在」なのか、ずーっと悩んでいます。
どちらの色が主なのだろうかということでしょうか。
どちらの要素も持っている不明確な存在、どちらの要素も持っている考えは、どちらかにするってとても難しいようです。
「どちらでもいいじゃん」と言ってしまえば一番気楽なのは当然ですが、二択をせまられたらどうすれば良いのでしょうか。
この絵本から多様性を考えるのは飛躍かもしれませんが、こんなところから頭をほぐしていくと、固定観念を見直すことにつながるのかもしれません。