最初に表紙を見たときは、あまり得意なタイプの絵じゃないかな‥と思っていました。でも、繰り返し、読めば読むほどコールテンくんのことがかわいらしく見えてくる、とっても魅力的な絵本です。
そして、私がこの絵本の中で何より好きなのは、コールテンくんのかけがえのない友達になる女の子、リサの行動とコールテンくんへの言葉の数々です。特にコールテンくんのズボンのボタンをつけてあげる時の言葉は、押し付けがましくなく、相手の立場に立った、聴いていて本当に心地いい言葉です。
リサの家の描写から、決して豊かではない様子が読み取れます。安易に買ってもらうのでなく、自分のおこづかいで買う、というリサの行動もとてもいいな、と思いました。