『あおい目のこねこ』のエゴン・マチーセンさんの作品です。
左ページに文、右ページに絵というおなじみのスタイルです。
詩のようなリズムがあって、すいすい読めます。
どのページも最初の文の言い回しに、シャレのある言い間違いがあり、笑いを誘います。訳者さんは大変っだったろうなと思います。
ストーリーは、さるの群れの中の事。
ボスざるのいばり屋に、みな辟易しているのに…。
オズワルドの、行動がボスざるを変えていくところが、痛快ですね。
新学期が始まり、ちょっと苦手なクラスメイトとも生活していかなければならないこどもたち。
気が重たげなお子さんに読んであげてはいかがでしょうか。
きっと、二度目は自分で読むと思います。
大人の社会では、嫌な事を「嫌だ!」とはっきりと言うことは、たくさんの軋轢を生みます。
でも、幼い時は直球勝負で相手にぶつかって行くと、相手も幼く、こちらの心中に初めて気づき、あらためてくれる事も多々あるのではないでしょうか。
息子も、「嫌だ!やめて!」をハッキッリいうことを学んだ一冊でした。