旅する音楽家と女の子(子ぎつね)の交流を描いた
心温まる物語です。
キーとなるのは「かんかん石」
その石を集める約束をし、カバンを預けた音楽家
持ち去る女の子・・・
戻ってこない女の子を信じて待つ音楽家
「キツネに化かされた」と言う、宿のおかみ・・
登場人物は多くはないですが
ひとりひとりがとても効いていて
静かにお話は流れます。
女の子は石を集めて戻り
響く音の出る石が木箱に並べられ
鉄琴(木琴?)のような楽器が出来上がるところも
わくわくします。
信じることのすばらしさを穏やかに描いた
月のほほえみのような一冊です。
柔らかいタッチの絵も、とても合っています。