100年前なぜエゾオオカミが絶滅したのかというお話です。
一読してみると、やっぱり人間が悪いのか・・。
という感想になりますね。
でも、私はこの手の「自然を破壊するのは人間だ」というような類のメッセージに共感できない部分があります。
私は、人間がいろんなものを発明して文明を発展させてきた今の生活がいいものだと思うし、「自然のために明日から昔の日本人の生活をしてください。」と言われたらほとんどの人が無理だと思うと思います。
そんな思いをめぐらせつつ、この本を読んでいると、いろいろと考えもいったりきたりしました。
そんな深く考えてしまう1冊です。
子供も
「人間のせいでエゾオオカミがいなくなったの?」
と、この本のテーマについて子供なりに考えている様子でした。
この本は普通の絵本より少し大きめで立派な作りなので、あべさんの絵の迫力も増して、とてもいいです。
大人数の前でもよく見える本だと思います。