訳された柳田さんは、お子さんの死をきっかけに「絵本の持つ力」に気づかれたそうです。
先日、竹中淑子先生の講演会で、「子どもが本当に本から心を動かされるのは、本の内容と自分の実体験が合った時」と話されていました。
今の子どもたちは、TVやゲームで二次体験はしているけど、実体験が少なくなっています。
ゲームでは戦いますが、自分が相手を本当に叩いたり、叩かれたりはあまりしておらず、いざそうなった時に加減ができません。
この絵本は、何が本当の勇気なのかを問いかけてきます。
中学年からお薦めです。
大人と一緒に読んで、お互いに思いを話し合えたらいいと思います。
続編の「信頼」も合わせて読んでもらいたいです。