アフリカの奥地に住む少年が、ある年齢に達し、戦士と認められるために、槍を持ってたった一人でライオンをしとめに行く、というお話です。
少年はようやくライオンと出会いますが、そのライオンはひどく傷ついていました。
殺すのは簡単ですが、ライオンの目が少年に語りかけてきます。
少年には2つの選択肢がある。
一つ目は殺すこと、二つ目は、気高い人間として殺さないこと・・・
二つ目を選べば、村の人たちからは軽蔑され、仲間はずれにされるだろう・・・。
少年は勇気を持って、片方を選択します。
本当の勇気とは何かを考えさせられる、深みのある絵本です。
本を読んだ後、私も子どもも少し沈黙して考え込みました。
ちなみに、文章は簡単なので5歳の息子でも理解できますが、本当の勇気とは?という問いかけにはあまり反応しませんでした。7歳の娘には心に残ったようでした。