アラブ諸国を舞台にした「絵本」。しかも、作者が日本人というのは、初めて読みました。
もともと、作者の新藤さんという方は、中近東を舞台にした本をいくつも出されている方で、この絵本の世界観も、すごく雰囲気が出ていてよかったです。
ただ、アラブの方の物語は得てして恋物語や、それっぽいものが多いので、「絵本」という形態をとってはいますが、こういう絵本を面白いと思えるのは高学年以上、もしくは大人向けのファンタジー絵本なのかもしれません。(というのも、大人にならないとなかなか味わえないような「切ない想い」なども描かれているので)
イラストを担当されたこみねゆらさんの絵も素敵でした。
このお話は続きがあるのようなので、2巻以降も読んでみたいです。