NHK教育TVで放送された、中村獅童さんの朗読にはまって毎回釘付けで見たクチです。日を追ってドキドキでしたが、まさかあんなラストになるなんて...昔のヨーロッパ映画みたいなエンディングに思わず泣きそうになりました。人種や性別、擬似的にどうとでもとれる設定と、分かりやすい文章がまた読んだ人毎にのめり込める要素を持ってますが、しかしあのラストシーンを息子(5歳)にどう説明すればいいのか....ちょっと敷居が高いような気がします。おそらく小学生以上なら、それぞれの年代で色々と比喩的に受け止めてくれるんではないでしょうか。中学生などは、恋愛関係や国際紛争の寓話として更に深くうけとめるような気もしますが、あまり深読みせずに素直に読んだ方が感動は深いと思います。基本は「泣いた赤鬼」みたいに奉仕のココロをうたったシンプルなものではないでしょうか。そんな意味でもちょっと対象年齢は高いと思いますが、息の長い童話になります。