『長ぐつをはいたねこ』は様々な絵本があって、ついつい読み比べてしまいました。
作者の描き方で随分と違った雰囲気になるので、楽しみもいろいろ。
マーシャル・ブラウンの作品は、代表作の『三びきのやぎのがらがらどん』や『スズの兵隊』のように、ブラウンのオリジナリティの中で、主人公をくっきりと描いている作品もあるのですが、この『長ぐつをはいたネコ』については、ネコは物語の進行役に終わっているような感じがしました。
ネコの主人の成功物語の中で、貧しい生活からきらびやかな社会への転身。
貴族風な王様たちの描き方が印象的。
『長ぐつをはいた…』の作品は、個性的な作品が多いので、ちょっと埋もれてしまった感じがします。