ロシアの昔話。
なんにもできなくて「ばか」といわれる男が仲間の助けを得て
王女さまを嫁にもらうお話です。
「空とぶ船を持ってきた者には王女を嫁にやる」という約束をした王様。
神様の手助けで「空とぶ船」を手に入れた「ばかむすこ」が来ると
船だけ手に入れてなんとか「ばかむすこ」を追い返そうと無理難題を押し付けます。
「聞き耳」どんな音でも聞き取る、「はや足」世界をひとっとび、
「大食い」なんでもたいらげるなどなど
不思議な力を持つ仲間たちが次々に活躍して・・・。
ちょっと文章の多い絵本で、前半は説明的。
息子は途中で聞くのをやめようとしたのですが、
後半からの不思議な仲間たちの活躍にはグイグイひきつけられ、夢中になっていました。
後半まで読まないと、仲間の役割がよく分らないというのがちょっと辛抱のしどころでしょうか?
主人公の「ばかむすこ」って名前をつけてあげればいいのになあ。
そんなに「ばか」のことをしていたようには描かれてないんですけれど、
なぜか「ばかむすこ」なんですよね・・。