コウくんはものおきで、ふるい腕時計を見つけます。
ねじをまいて、うでにはめたらコッチリポッチリ動き出す。
でも次の日には、その時計、チキチキチキチキ、超特急で動きだしました。
いそいでいそいで、いそいでいそいで。
おかあさんにもおとうさんにもとなりのチエちゃんもむこうどなりのおばさんにも、チキチキ、伝染します。
みんなみんな、いそいでいそいで!
言葉の響がとてもユーモラスです。
そして、なぜか読むほうも早口に!
せかせか、せかせか読み聞かせてしまいます。
これって、もしかして、「早くしなさい!」「もたもたしないで!」「ちんたらしな〜い!」が口癖になっている私への、警告絵本?
この絵本、最後に何かとんでもないことが待ち受けているのかしら?
ちょっとびくびくしてしまいました。
この絵本、確かに最後はちょっととんでもないです。
でも、とびきり楽しい、素敵なエンディングです。
朝からお子さんをせきたてているお母様方、安心して、せかせかと読み聞かせてさしあげてください。