友だちと仲良くするには、相手のやりたいことをさせてあげたほうがいい。相手を嫌な気分にさせたら嫌われてしまう。こんな風に思って、「いやっ!」と言えない子どもが多いのはなぜなのでしょう?子どもはいつから「いやっ!」と言えなくなってしまうのでしょうか?大人でさえも「いやっ!」と言えないことで苦しくなることが多々あります。そしてそんな自分が嫌になってしまったり…。
ノニは何でもできるし、家族思いの良い子です。でもどうしても「いやっ!」と言えません。友だちスージーのお願いにも絶対に「いやっ!」とは言えません…。それって本当の友だちなのでしょうか?最後の展開には子どもも大人もドキドキさせられてしまいました。
現在4歳の息子はたくさん「いやっ!」と言います。ノニとスージーのような経験をするのもいいけれど、子どもがたくさんの人と「いやっ!」と言い合える関係を築けるように、今よりもっと子どもの「いやっ!」を受け止めてあげたくなる一冊です。