絵本ナビshopで「チルビー うごくえほん」というDVDのサンプル動画を見てから、ずーっと気になっていた作品でした。
そのときに感じた雰囲気の良さ(森のすがすがしさが伝わってきたんです)は、絵本でもそのままでした。
文の周りにも草や花の絵がかかれていて、それがいかにも森の中のお話だということを増長させている気がします。そして字体もこの雰囲気に一役かっています。
お話は・・・森の動物たちが集まって森の空き地をどんなふうに使うか話し合うというものです。
普通の絵本と違うと感じたのは、この空き地をどのようにしたか、最後になっても書かれていないことです。
どこからともなく小さな声でひそひそ話が聞こえながら終わっていくのです。
本来であれば、こういう終わり方はすっきりしなくて苦手なのですが、この本に限っては、今でもこの“そのつ森”でほんとに話し合いの続きが行われているのでは・・・と思えるのです。