子供の頃大好きだった作者、ア−ノルド・ロ−ベルの作品です。これは、初めて読んだんですが、いつものユ−モアたっぷりで笑わせてくれながらも、生き方についてしみじみ考えさせられる、なかなか素敵な本でした!
きりぎりすくんは旅に出ます。道を見つけてずんずん進んで行きます。最初に会ったのは、朝好きの「おはようぐみ」の虫たち。朝が好きかと聞かれ、好きと答えたきりぎりすくんも仲間に入りかけますが、お昼過ぎも夜も好きなことがわかると、さっさと行ってしまいます。その後も、次々にいろんな虫に会います。りんごに住んでるあおむし、そうじ好きのいえばえ、渡し船に乗っているか、いつも同じきのこにとまる3びきのちょうちょ、ぶんぶん飛んでる2ひきのとんぼ、みんなそれぞれ、きりぎりすくんの価値観とは違います。
それでいいと思います。そこがいいと思います。ぜひ、多くの子供(小学生くらいかな)に読んでもらって、自分流の生き方を探して欲しいと思います。
旅好きのきりぎりすくんは、私の母に似てるな〜なんて思って笑ってしまいました。