パリ・オランジェリー美術館発、印象派150年の2024年誕生した絵本だそう。
クロード・モネの睡蓮の連作は有名だけに、興味深くセレクト。
ジヴェルニーの庭の小さなスパイ、という副題も意味深です。
実はこの副題の主が語り手という事で、
その正体を類推しながら、モネの様子を突かず離れずの距離感で観察できるのですね。
睡蓮を描くために、モネ自らが設計した池。
天気が良ければ朝から夕方まで、ひたすら没頭する様子はすごいです。
体調や家族の不幸、戦争など、たくさんの困難をも乗り越え、
ついに。
光と水の結婚式、という表現に震えました。
そして、スパイの正体。
その視点にも感謝です。
モネの睡蓮、じっくりと鑑賞してみたいです。