とてもちいさなおんなのこフローラ。のいちごやカエルやハリネズミなど自然の友だちにかこまれてしあわせに暮らしています。テントウムシの大きさから判断すると、フローラは親指くらいでしょうか。
ある雨の日に、フローラはふと思います。「どもだちが ほしい!」と。そして自分の家のにわから出て行くのでした。
緑を貴重に描かれた絵は、細かく描き込まれ、自然の美しさ、そこに住む動物たちとフローラとの交流がページをめくるごとに現れます。
最後のページに描かれたお茶会の様子が楽しそうで、この絵本を読む子どもたちはうらやましく思うでしょう。
見返しには、白地に青い花がならび、カバーの後ろの袖には、裏表紙からフローラが飛ばしたたんぽぽの種が舞っています。こういう細かいつくりは、ますます子どもたちを喜ばせることでしょう。