さえらという少女と植物学者の交流のおはなし。
いせひでこさんらしい、清々しい色彩と、静かな物語が
心に清水のように沁み込んでいきます。
植物園が大好きなさえらの様子がとてもよく伝わってきます。
そんな少女を静かに見守ってくれる植物園の人々。
その交流が温かいです。
そして、植物園の植物の存在感がいいです。
250年の樹齢のプラタナス、会ってみたくなりました。
登場人物と一緒に植物達と交信しているようにも感じました。
繊細なストーリーは、少し年齢の大きい子向けでしょうか。
大人が静かに味わえる絵本でもあります。
あとがきも是非読んでほしいです。