この本はすごいです! 子どもの心をぐいぐいと引き付ける面白さがあり、「おふざけの連発〜!」(最初からいきなり雷さまが子どものおへそを美味しそうに食べちゃってるし・・・。)と思っていると、次には「非常に役立つ知識」がてんこ盛りで、笑いながら知らぬ間に大切なことを学べてしまいます。
娘も、1つ1つの絵をじーっと見ながら、へ〜そうなってるんだあ、って顔をして聞いていました。
雷さまが「うめえ うめえ」と言いながら、おへそを食べている絵には、かなり強烈な印象をもったようで、「子どものおへそは、ほんとにやわらかいの? 噛まないで、飲み込んじゃってるの?」「 かみなりさんにも、おへそがあるのに、どうして人間のおへそばっかり取って、自分のおへそは食べないの?」と、半信半疑ながら、やっぱりびくびく。
でも、その後からは、どんどん体のしくみが解明されていって、親子で、おぉ〜〜!と感動しっぱなし。
お母さんとつながった「ながーいおへそ」を通して、栄養分や酸素をもらい、「いらないもの」がお母さんの血液に入って、お母さんの体から外に出て行く。「えっ、ママがJの分のうんちもしてくれてたの?」・・・そういうことになる!
子宮の中には水があって、赤ちゃんはその中でふわふわ浮いていた、と知ると、「プールみたいだねえ!」と、娘。
赤ちゃんが生まれ、いらなくなったおへそを、お医者さんがはさみでプチンと切るところでは、「痛くなかった?」と、おへそを押さえていましたが、「ママとJもつながっていたんだね!」と、本当にうれしそうな顔で、抱きついてきました。私もなんだかと〜ってもしあわせな気持ちに包まれました。「ああ、本当にこの子とつながっていたんだなあ」と。親子の絆、再確認です!
最後には、雷さまとおへその関係についてもちゃんと説明がされていて、小さい頃からのなぞ(?)も解けました。