立ち読み企画で息子と一緒に読ませていただきました。
イソップのお話。
どれもこれも、どこかで必ず耳に(目に)したことのあるお話です。
6歳の息子も、すでになんとなく知っているお話ばかりだったようです。
でも、この本では、なんとお話の最後に教訓がない!!
イソップ=教訓、と思い込んでいた私にとって、これはすごくびっくりしちゃいました。
「だから欲張ってはいけませんね」「だからうそつきはいけませんね」みたいなのを教えてくれるのがイソップ童話だとばかり・・・。
でも、教訓がないイソップ童話であっても、お話だけで十分その意図が伝わってくるんですね。
わざわざ文末に念押しのように教訓を差し込まなくても、ちゃんと成り立っているんだなということがよくわかりました。
むしろ、無いほうがすっきりしていて、ユニークでシュールなイソップ童話そのものの味を楽しめる気がしました。
また、降矢さんの絵がとてもいいんですよね!!
見覚えのあるきつねくんの表情もすごく楽しいし、お話のイメージを覆すような(例えば金の斧銀の斧のお話とか)挿絵も面白かったです。