キャベツくんとブタヤマさんは、三匹の大きな招き猫に、ふらふらとついて行きます。「いらっしゃい いらっしゃい おいしいものがありますよー」そんな甘い言葉について行ったら、あら大変!
あたり一面のキャベツばたけ。あたり一面の招き猫、そのまた次は、あたり一面豚だらけ。なんだ、これは!とビックリします。インパクトがあります。
大きな招き猫のクイッ、クイッと動く手がとてもシュール。怖い!怖いのについていってしまう。催眠術みたいだなと思いました。結局何も食べられなかったブタヤマさん、せっかくの日曜日にお疲れさまでした〜。右手を上に上げてクイッ、左手を腰にあててクネッ、そんな猫にはご用心!
長新太さんが、日曜日に、とんかつ定食(キャベツが付け合わせ)を食べたお店に、招き猫が置いてあったんじゃないかな?と、つい想像してしまった展開のお話でした。他のシリーズと同様に、力を抜いて、ただただ物語の流れに身をまかせたい絵本です。