新たな貰い手に引き取られることになった犬。しかし怖い扱いを受け逃げ出す。町にたどり着いた犬はおばあさんを見つける。近寄ろうとした瞬間、おばあさんは車にはねられ・・・。
訳が犬の「ぼく」視点で書かれており、感情移入し易く柔らかく仕上がっています。
作者は犬を飼っていた経験があるのではないでしょうか。
・新たな貰い手に引き取られ耳を下げて親犬を見つめるさま
・電話が鳴ってびくっと耳を立て神経を研ぎ澄ますさま
・貰い手が犬と一緒にチラシ読んで見せるさま
など犬の不安そうな気持ち・飼い主の言いたいことを感じようとする様子が 絵を見るだけでぱっと伝わってきます。
おばあさんから後光が射しているシーン。描く角度が良いですよね。「良かったなぁ」と声を掛けたくなりました。犬にとっておばあさんは天使だったんだね。
ハッピーエンドでお奨めの1冊です。