この本の後ろに、”読んであげるなら2才から”と書いてありますが、我が家の2才児はあまり集中力がないのでまだ読んであげていませんが、長女が3歳くらいのときに初めてこの本に出会い、それ以来、この本とその続編”またもりへ”に親子で夢中になりました。
この白黒のモノトーンが、まず良いのです。色がないことによって、いろいろな色の想像が楽しめます。そして一種類づつ、いろいろな動物たちが主人公の男の子の散歩についてくるのですが、ただついてくるのではなく、なにかしら、その動物らしさをたずさえてやってきます。そしてみんなで楽しく食べて遊んで・・・・・夢のようなゆめが続きます。そしてお父さんが登場して、動物たちの姿は見えなくなってしまいますが、お父さんと2人で”想像ごっこ”の余韻を残しながら一緒に家へ帰るところが、実に心温まる最高のエンディングだと思います。
私も子供たちが想像の世界にどっぷりつかって楽しんでいるとき、現実に連れ戻さなければならない際に、いつもこんな暖かい方向転換ができたらどんなにすばらしいだろう・・・と思います。