表紙に、まず目を引きます。「たすけて」って、いろいろな緑色が混じっている字で、書かれているだけ。
開いてみたら、びっくり。秋から春にかけての森の移り変わりが写真と、田島さんの独特な字で森の様子が描かれている。
中盤。春の訪れとともに、森に住む生き物たちの生命の息吹を見せつけられる。その、写真の中の生き物に、愛おしさが感じられる。
そして後半。その森を壊すもの、それが人間。
森中の生き物たちの写真がちりばめられ、「たすけて」の文字が、そこかしこに書かれている。
「あなたのてでたすけて」最後のことば。
この本を読むと、「なんとかしなくちゃ」っと、思います。