低学年向き童話です。
嘘をついてはいけないと、教えられ育ってきた主人公の信也君。
大好きな大ばあちゃんが、最近どうも様子がおかしくて、・・・。
戦争で亡くなった弟信夫(信也君の大叔父さん、信夫君も一字もらっています))さんと、信也君を間違えた言動が増えてきました。
間違いを正そうとする信也君に、お母さんは「信夫になっておやり・・・」と言うけれど・・・。
植木屋の「ほらふきおじさん」のような存在が、こどもたちの近くにいると良いですね。
近頃は、〈無縁社会〉という事がクローズアップされていますが、一昔前は、地域で子供を育てていたあったかさがありました。
植木屋のおばさんの少女時代のお話が、とっても良かった。
嘘の中にも優しさから生まれるうそもあるのだと、信也君は一つ学んだのしょうね。
老いと向き合う時、こういう優しさがやはり大切だと思いました。
みんな行く道ですから。