リンカーンとダグラスが少年時代に文字を学び聖書を読む場面がありますが、後に出会う二人の勤勉である共通点をとても好ましく読みました。
リンカーンが「社会がかかえる問題に気づ」く場面が印象的です。バックの木のところに人の顔が描かれているからです。
絵本なので分量はそれほどありませんが、リンカーンとダグラスのそれぞれの動き、また奴隷解放を支えた人たちの動きがわかりやすい形で凝縮されて、胸にせまってきます。
巻末に二人の略歴があるのも嬉しい配慮で、時系列で二人の動きがわかります。
人種・立場を越えての友情があったことを私は初めて知りました。