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エンザロ村のかまど」 渡”邉恵’里’さんの声

エンザロ村のかまど 作:さくま ゆみこ
絵:沢田 としき
出版社:福音館書店
税込価格:\1,430
発行日:2009年06月
ISBN:9784834024494
評価スコア 4.85
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みんなの声 総数 12
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  • 遠野とケニアの感動的なご縁

    【内容】
    ケニア、エンザロ村のかまど「ジコ」。水道も電気もない村に、日本人女性(岸田袈裟さん)が女性や子どもの生活を改善するために作ったものが、一石五鳥・六鳥のスグレモノ。安全な飲み水を、お金をかけずに手に入れるために、岸田さんは自分の生まれ故郷、岩手県遠野の、昔の人の知恵や技術を伝え、更にケニアの人の工夫が入った。他にもいくつか伝えて役立っているものがあり…

    ※本書が204年に月刊誌で出版されたことをきっかけに、NGO「アフリカ子どもの本プロジェクト」が発足
    絵:沢田としき

    【感想】
    支援、といっても、現地の人が自分たちだけで維持・管理・運用できなければ意味がないと私は思っている。この本で活躍している岸田さんは、現地の人たちと何度も話し合いを重ね、仲間として受け入れてもらい、ようやく本音を話してもらえるようになったという。そして、本当に必要なものを、みんなで作り上げていった。
    生き生きとした絵で表現されているように、きっと現場では人々がやる気満々で、希望に満ちて仕事をしたのだと思える。安全な飲み水が手に入り、お料理も安全に効率よくなり、みんながどんどん幸せになっていく様子がどんどん近隣の村に広がっていく。衛生や安全、経済的な問題を改善するのは難しいと思うが、なぜかこの絵本を見ていると、きっとみんなで取り組むのは楽しかったのではないかと思えてしまう。絵描きの腕前や絵の雰囲気でそう感じる部分もあるけど、村人が本当に欲しいものが手に入って感謝している様子が想像できるからそう思えるのだろうか。

    日本の、東北地方のおばあちゃんたちが伝えてきた素敵な技術が、また代々生き続ける機会を得た。本当に豊かな、賢い生活というのは、きっとこういうことだろうと思う。たくさんの人に読んでもらいたい絵本。感動しました。

    投稿日:2018/08/02

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