この絵本は本全体が、ひとつの迷路になっていて、妖精の村から盗まれた大切な『精霊の石』を取り戻すために、五人の妖精たちが旅に出るというお話です。
春のページからスタートして、夏、秋、冬を通って、魔王の城へと向かいます。
それぞれのページには、かくし絵・さがしもの・算数クイズがたくさんあります。
自然の生き物たちもたくさん登場し、身近な虫、鳥、動物なども覚えられます。
ページごとにクイズを解いていけば、迷路の正しい道がみつかります。
そして、子どもが一番夢中になるのが、『妖精のレンズ(不思議なレンズ)』だと思います。
表紙の裏側に、紙袋が付いていて、ここに『妖精のレンズ』が入っています。
これを見たとたん、あやちゃんはこのレンズに釘付けです。
「レンズクイズ」のページでこれを使うと、文字や形が浮き出てきます。
なんとこのレンズは、表と裏で出てくるものが違うんです。
あやちゃんが好きなのは、レンズクイズとかくし絵です。
『精霊の石』を取り戻したあとも、ページを逆にたどりなら、いろいろなものをさがそうというページもあって、たくさん楽しめます。
なんじかな?のページでは、時計の時間の順に、時計の前を通って迷路を進むのですが、時計の時刻にあわせて、だんだん暗くなっていきます。
私は時刻ばかりを気にして、あやちゃんに言われるまで気づきませんでした。
よく見ているなと感心してしまいました。
親子でも楽しめる絵本です。