おばけのアッチねんねんねんね」 渡”邉恵’里’さんの声

おばけのアッチねんねんねんね 作:角野 栄子
絵:佐々木 洋子
出版社:ポプラ社
税込価格:\1,210
発行日:1981年11月
ISBN:9784591010884
評価スコア 4.73
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  • 寂しい人の、クリスマス対策

    小さなおばけシリーズ7作目。
    クリスマスになると、身寄りのないおばけは寂しくなってしまう。友人・知人・職場の人も、みんな家族と一緒に楽しく過ごすといって、誰もアッチを相手にしてくれない。寒さと寂しさが身に染みる12月だ。
    そんな中、アッチはサンタクロースと一緒に楽しく過ごすことを思いつく。おもてなしのお料理を作り、準備万端で夜中まで待っていたのだが…

    みんなは誰かと一緒に過ごす予定でも、身寄りのない人は悲しいだけの年末年始。一人暮らしの淋しさを上手に描いていて、身につまされる。どうにもならない問題を、どうにかしようとアイデアを振り絞るアッチの健気さ。寂しがり屋の人が、必死になって自分を覚えてもらおうとする努力がいじらしい。
    …とはいえ、現実には、寂しいからって誰これ構わず相手になってもらおうと必死に、しつこく付きまとわれたら、はっきり言って迷惑…
    サンタクロースも「仕事中」で、大丈夫かしら…と、夢も希望もない想像をしていたが、やはりアッチの世界は、優しかった。
    最終的にはハッピーエンドになり、「年末の淋しい問題」も解決してよかった。自分から問題を解決しようと努力する人は、きっと助かるのだ、という明るい希望が持てる作品。
    ただ、寂しいって言っているだけじゃ、ダメなのね。

    おばけなのに夜寝ているなんて…ツッコミどころ満載。普通のおばけじゃないところに、魅力があるお話。

    投稿日:2019/04/05

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