夜、動物園をzoo keeperのおじさんが見回りをしています。ゴリラくんはそんなおじさんから動物園の鍵をこっそりとって、自分のおりの戸を開けます。ゴリラくんは次々とおりの戸を開けて動物たちを外に出し、みんなでこっそりおじさんの家へ入ります。先にベッドに入っていたおくさんが「おやすみ」と言うと、真っ暗な部屋のあちこちから、動物達の「おやすみ」が聞こえてきます。最後はおくさんが動物達を動物園に返すのですが、ゴリラくんだけはまた(!)おじさんのおうちに入ってベッドにもぐりこみます。
字が少ない絵本ですが、行間を読むのが楽しいです。「しー」と指を立てながらおりをあけるいたずらんぼのゴリラ君はいたずら好きの2才の息子にはたまらない存在で、鍵を開けるたびに「いいのかなあ?」「いたずらんぼうだねえ」と目を輝かせながら笑っています。なんともほのぼのとした絵本です。