初めて読んだとき、そのありえなさとおもしろさにクラクラしたことを覚えています。
ぶたよりも足が遅く、野菜と木の実しか食べられずにいるオオカミが、「いちどでいいからぶたをつかまえて、そいつをまるやきにして、はらいっぱいたべたい」と、きつねはかせに相談します。するとぶたのなる木のたねをもらいました。
ぶたのなる木というものが想像できませんでしたが、ぶたがまるごとたわわに実った木を見て唖然。それは何度見ても、いや思い出すだけでも笑ってしまう、衝撃の姿でした。
そしてさらにあり得ない珍事が起こります。たたみかけるナンセンスな出来事がクセになって、大人がはまってしまう絵本だと思います。