意地の悪いねずみの話です。
ツェねずみは誰かに親切にしてもらっても、何か災難があるとすぐ相手のせいにします。
まぁそれだけ災難がふりかかると疑い深くもなるでしょうが、それじゃ周りに嫌われても仕方ないですよね。
自分は弱い弱いと開き直って、威張ってるんですもの…
もう誰も、ツェねずみを相手にしませんでした。
ところが、そんな嫌われ者のツェねずみと仲良くなりたい者がいました。
ねずみとりです。
しかもこのねずみとりは、人間よりもねずみの味方なのです。
そこがおもしろいですね。
きっとねずみとりもみんなに嫌われていたから、誰かと仲良くなりたかったんだろうなぁ…
ねずみにとって憎むべき存在のねずみとりを、ツェねずみはあっさりと信じます。
今までもそう、最初は全く疑わないんですよね。
お馬鹿なのか…根は純粋って事なのか…
そもそも自分の行動に責任を持っていたら、こんな風にはならないですよね。
自分の意思がないから、周りに左右される。
だから相手のせいにするんですね。
「ねずみ」と「ねずみとり」
結末はやはり、こうなる運命だったのですね。
少し可哀想だけど、ねずみとりに捕まるにはぴったりのねずみだと思ってしまいました。
ツェねずみはきっと誰かに親切にした事がないから、もう誰も神様も救いようがなかったんですね